2009年度公開講座の開催

2009年10月17日

下記の通り、2009年度言語文化研究所公開講座を開催いたしました。

テーマ イスラーム文明と西洋世界

10月17日(土) 14時~16時30分

<講師> 竹下政孝(東京大学大学院教授)
<演題> プラトンとアリストテレスの受容と変容:ギリシア・イスラーム・西洋世界

ギリシア思想は如何にイスラーム世界に受容され変容していったか、また西洋世界に受け継がれ変容していったか、プラトンとアリストテレスの哲学を中心に紹介します。

10月24日(土)14時~16時30分

<講師> 尾崎貴久子(防衛大学校専任講師)
<演題> 中世の地中海世界の医と食―中世イスラーム世界の医療と料理の記録から

ヨーロッパの人々は、イスラーム世界の医と食に興味を持ち続けていました。13世紀以降には、イスラーム世界の医と食の情報が、ヨーロッパ・キリスト教世界各地で文献に記載され始めます。これらの資料等を切り口に、中世地中海世界の医療と食生活の特質を考察します。

10月31日(土)14時~16時30分

<講師> 山本啓二(京都産業大学教授)
<演題> ヨーロッパとイスラーム:翻訳活動の時代

ギリシア語で書かれた古代の多くの哲学・科学文献は8・9世紀にアラビア語に翻訳され、10世紀には、今度はアラビア語の科学文献がギリシア語に翻訳されました。さらに、12・13世紀にはそれらの多くがラテン語に翻訳され、西欧世界に多大な影響を及ぼすことになります。

コーディネーター・司会 野元晋(本塾言語文化研究所教授)

●会場 慶應義塾大学三田キャンパス北館ホール
●受講料:無料
●申 込:不要(直接会場にお越しください)