言語学コロキアム「日本手話の現在」が開催されました

2013年5月15日

P1030290.JPG5月11日、三田キャンパス北館ホールで、言語学コロキアム「日本手話の現在」が開催された。
第一部では、日本手話とその担い手であるろう児の教育をとりあげ、日本手話と書記日本語(日本語の読み書き)のバイリンガル教育およびろう文化と聴文化(聴者の文化)のバイカルチュラル教育の実践例について、明晴学園幼稚部手話科主任の赤堀仁美先生が(日本手話で)講演された。


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第二部では、日本手話・アメリカ手話・イタリア手話など各国の手話言語のデータを比較しながら手話言語学研究の現状および研究手法について、経済学部の松岡和美教授が(日本語で)講演された。それぞれの講演には手話通訳(日本手話⇔日本語)が付いた。


当日は、幅広い年齢層のろう者・日本手話を学習している聴者・言語学を専攻している学部生および大学院生・手話研究者・理論言語学者・教育関係者ら160名を超える参加者があり、背景の異なる参加者が情報を共有することを通して日本手話とその研究への理解を深める機会となった。今後も手話研究を継続的にとりあげていく予定である。


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