イスラーム・セミナーの開催(4月7日・8日)

2017年3月17日

下記のとおり、イスラーム・セミナーを開催いたしました。


講師:カタジーナ・スタルジェウスカ氏(Dr. Katarzyna Starczewska)
    (マドリードCCHS-CSIC・地中海及び近東言語文化研究所 CORPI Research Project研究員)

4月7日(金) 16:30〜18:00
会場:慶應義塾大学三田キャンパス 東館8階 東館ホール

演題:The Qur'ān as an authority in Christian polemics against the Muslims in Medieval and Early Modern Europe(権威としてのクルアーン:中近世のヨーロッパ・キリスト教徒の反ムスリム論争における聖典)

ヨーロッパのキリスト教聖職者たちの反イスラーム論争を概観し、その中で聖典クルアーンが果たした役割について検討します。本講演は数世紀間にわたる宗教論争の枠組みの諸側面------例えば預言者ムハンマドについての偽文書など--------に焦点をあてながら、キリスト教徒の聖典クルアーン観について考察します。

4月8日(土) 14:00〜16:00
会場:慶應義塾大学三田キャンパス 南校舎5階 453番教室

演題:Philology and Forced Conversion: The Role of Learned Converts in Qur'ānic translations in 16th-century Spain and Italy(文献研究と強制改宗:改宗知識人によるクルアーン翻訳が16世紀スペインとイタリアで果たした役割)

本講演は、16世紀に様々な条件の下、イスラームからキリスト教へ改宗した知識人たちが、教会の聖職者たちに文献研究の能力を、特に聖典クルアーンの翻訳という形で提供した事例を検討します。そしてイベリア半島出身の何人かの知識人を俎上にあげて、16世紀の強制改宗の過程で彼らと教会のパトロンの関係、そしてその知的活動の意味と影響について考察します。


*使用言語:英語(講演要旨・ハンドアウト付き)
*参加費:無料
*申 込:不要 (直接会場にお越しください)