イスラーム・セミナーの開催(2018年4月21日)

2018年3月29日

下記のとおり、イスラームセミナーを開催いたしました。
講師による充実した講演のあと、聴講者からの多くの質問に対しても的確なお答えがあり、議論も活発なものとなりました。
大変に盛会に終わりましたことを感謝とともに報告致します。


<日時>2018年4月21日(土) 14時00分~17時00分

<会場>慶應義塾大学三田キャンパス 北館大会議室
      https://www.keio.ac.jp/ja/maps/mita.html → キャンパスマップ【1】北館の3階です
 
<講師>タギー・プールナームダーリヤーン氏(人文学・文化学研究所 教授[イラン、テヘラン])

<演題>スフラワルディーと「赤い知性ʻAql-e sorkh」

スフラワルディーはヒジュラ暦6世紀/西暦12世紀のイランの哲学者の一人である。彼は、哲学者が大天使ガブリエル(神の啓示を伝える天使)の言葉を通して神の言葉(神智maʻrifat)を聞くため、神智家ʻārifのように厳しい修行をし、何らかの出来事や発見を通してついに天使と会い見え、さまざまな問いを投げかける時、哲学的知識・思想が神智的な価値を持つ、という考えの持ち主であった。彼自身、このような精神的経験を象徴的な言葉で編む物語という形で書き残している。「赤い知性」はこうした物語の一つであり、赤ら顔、赤毛の若い導師がスフラワルディーの前に現れ、象徴的な言葉でスフラワルディーの問いに答えていくのである。


<主催>慶應義塾大学言語文化研究所

<協力>平成30(2018)年度日本学術振興会外国人研究者招へい(短期)事業
      在東京イラン・イスラム共和国大使館文化参事室

*使用言語:ペルシア語(逐次通訳:佐々木 あや乃氏[東京外国語大学 准教授])
*参加費:無料
*申 込:不要 (直接会場にお越しください)